以前の薪窯も十分役割を果たしてくれましたが、やはり毎回使っていると窯の改善点も見えてきます。現在はウィスキーの樽の古材を使って薪を燃やしています。良く乾燥してるし、アルコール分も染み込んでいますので、重宝させて頂いてます。ただミズナラの木でできていますので、ナラやコナラの薪に比べると燃焼温度は低いので薪の使用量は増えます。薪窯の天板は33センチの大き目のピッツアが2枚焼ける大きさてすので、比較的小型の薪窯になります。窯の温度を400℃近くに上げるために前日の金曜日の夕方から薪を焚き始め、一晩中熾の状態で維持し、ピッツアを焼く土曜日の早朝6時頃から再び火力を上げます。ようやく10時頃には窯が安定し、ピッツアを焼くことができます。このときの温度は、天板が420℃、窯の上部は450℃近くになっていると思います。しかし、火力を上げ過ぎると天板自体が450℃近くまで上がり、一旦上がった温度はすぐには下がりません。この状態でピッツアを投入すると、投入したピッツアの底はまっ黒焦げになってしまいます。しばらく薪を足さずに静観するしかありません。天板が良い状態になる頃には窯全体の温度が下がってしまいますので、また調整が必要になります。窯の断熱が高ければ窯の温度を維持することができます。そこで、従来の窯の上から断熱セメントを重ね、さらに断熱ブランケットを二重に重ね、セメントでで覆いました。従来の薪窯も外から手を触れることはできましたが、長く触れていると熱さを感じましたので、放熱をもう少し抑えようと考えました。
今回の改良でピッツアの生地の下は程よい黄金色の焼きが入り、上部に載った具材は薪の炎の対流で理想のピッツアになると思います。
キャンプやBBQを予約頂いたお客様にはピザ体験を申し込み頂き、理想の薪窯ピッツアを味わって頂けたらと思います。
ここ東近江市奥永源寺の積雪は例年に比べて少なく、3月初旬からオープン出来そうです。